このレビューはネタバレを含みます▼
前半の閻魔編と平等編は、王子たちが内輪でわちゃわちゃとコイバナを繰り広げるライトなラブコメ。後半の秦広編は世界がぐっと広がって、ミステリアスで妖艶な年上のひとも登場と、ガラリと雰囲気が変わりますが、３編どれも良かったです。
そして全編に渡って、王子たちがみんな可愛かった！
はじめは難しい名前がずらっと10人並んで、覚えられるかな？と思ったけど、するするっと覚えられました。メインもサブも、ちょい役の子たちまでも、みんな個性が立ってます。一見チャラそうな宋帝や、ぼーっとしてそうな泰山も、いい子で、いい男で、可愛い。そしてタイプはバラバラなんだけど、みんな根が素直なところに、育ちのよさを感じられます。この子たちになら、私も死んだあと裁かれたい。
冥界なのに普通にスマホやシャワーがある、ユルい雰囲気も好きです。ユルいんだけど、小物や調度のデザインが凝っているのも楽しい。
みんな生まれたときからずっと一緒っていうのも、幼馴染み好きにはたまらないところ。その点では、特に平等編の過去エピソードが自分の好みに刺さりました。
秦広編ははじめ見たとき幼馴染み同士じゃなくて、しかもずいぶんダークな雰囲気のお相手で何だか残念かも……？と戸惑ったけど、年下×年上ならではの可愛さや成長もあったし、黒笠も素敵でした。
３組３様の良さがあって、１組読むごとに「あ～やっぱりこのカップルが一番好き！」と思ってしまうぐらい、みんな好きです。
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