【文庫版イラスト&書き下ろし付き】刑事に口説きの純愛
高月紅葉/小山田あみ
このレビューはネタバレを含みます▼
刑事とやくざで何やってるんですかシリーズ2作目。
とうとう大輔の奥さんの秘密が明かされる!でもとってつけたように感じてしまった。大輔と田辺の恋愛を無理に美化しようとしているというか、奥さんにも悪いとこがあったんだよ、奥さん別れたほうが幸せなんだよ、だから離婚はよかったんだよって無理に読み手を納得させようとしているように感じて、少し残念。それにしてもふりん状態で三年続けていたのか、まあ三年なんてあっという間だけど、グレーな関係が好きな私としては、もうこのままあいまいな関係を続けていただいて、田辺の嫉妬を見続けたかったんだけども。
1作目では伊豆でしっぽり温泉を楽しんだ二人、さて今回はどこへ行くのかしらと思っていたらなんとネズミの国へ、おまけにホテルで花火も見たよ!
相変わらず忙しそうな田辺と大輔、忙しそうにしてる風なだけで相変わらず仕事してる気配が感じ取れず、イチャイチャしてるだけに見えるのはなぜだろう笑 離婚してすっきりした大輔は恋する乙女となり、刑事なんてストレスフルな仕事してても元気なのに、好きな男の心に別の誰かがいると思った途端に胃に穴が開いちゃう、え、うそでしょ(笑)大輔も好きな気持ちを自覚してしまったから、これからは甘くなる一方なのでしょう、喘ぎも甘くなっちゃうのでしょう、寂しいな。糖分控え目でいてほしいのに。田辺と大輔がどんどん乙女になっている、悲しいよ。
それにしても岩下とさわきの存在感ありすぎ。ちょっと余計なものに感じてしまう。特にさわきが私の萌ツボからそれているため、この人があんまり前面に出てくると萎えてしまう。
もっと田辺と大輔二人だけの世界を堪能させてほしいというのが正直な感想。
また、本作での一番の衝撃は、三年も付き合いが続いていたのに、大輔が田辺の下の名前を知らなかったことです笑
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