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里つばめ

王子の実体はクズ男「こんなの初めて❤」笑

ネタバレ
2024年2月24日
このレビューはネタバレを含みます▼ あぁーーあぁーー良いっ。大好きっ。めちゃくちゃ嵌ったー。パワープッシュ作品だったので積読からなのですが、何で今まで読んで無かったんだぁとホント悔やまれる。そしてキモいレビュータイトルですみません。お察しの通り幸せいっぱいの4巻のアレの引用なのでご容赦を。
攻めの片桐は会社では男女共に慕われる王子様。が、その実体は素行が悪く暴力的、ギャンブル狂でしかも女癖が悪い。絶対に引っ掛かってはいけない危険な男。なのになのに色気が凄くて、百戦錬磨の口説きテク、自信家で何より絶対に諦めない不屈の精神を持つタチの悪い男。一度狙った獲物は絶対逃さない正に肉食獣。対する受け、上司の長谷川さんは理性的なノンケの常識人、EDとは言えちゃんとプライドある男。

1巻は急にスイッチの入った片桐の真意が分からず、片桐のあの手この手の攻めを受け流し、バッサリはっきり断る長谷川さんが頼もしくて応援。が、2巻から新王子、こちらも違った意味での強烈キャラ・三浦の登場により、どんどん片桐の拗ねや嫉妬する姿にキュンキュンとさせられ、何と言っても猛々しい雄味にはやられちゃいました。振り回されながらも、だんだん惹かれて行く長谷川さんの気持ちが良く分かる。恋人になるまで、それから真に(後ろでw)長谷川さんが片桐を受け入れるまで、実にゆっくりじっくり4巻までかかりますが、2人のテンポ良い攻防戦が楽しくて、おじさんだけど清純派の長谷川さんも良く全然飽きずに一気読みでした。そして5巻の片桐のいじらしさと言ったら堪りません。名シーン、名台詞を思い出しながらニマニマ出来る至福の作品に出会えました。あゝ生きてて良かった笑笑。中でも好きなのは、2巻描き下ろしの「…やべえ」の片桐の顔とそれを見た長谷川さん。それと、5巻の「コーヒーなんかないですけどね」の片桐の横顔ーー。ちょっと切ないけど、その後の長谷川さんを絶対逃さないという展開…。良いっ。

突拍子もないキャラでありながら、行動がストーリーの中で自然で、セリフもお話も上手い。絵も好き。各お話の2人の扉絵はうっとり見惚れてしまいます。久しぶりに、こんなに胸の踊る作品に出会えました。☆5では全然足りないー!!いや、語り足りないー

1巻、REVERSE 7p、人物紹介2p、総206p。2巻、MELT 9p、電子特典1p、総181p。3巻、Drop 7p、総181p。4巻、touch 3p、電子特典4p、総181p。5巻、BE MINE 11p、電子特典1p、総181p。
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