悪役令嬢の中の人
」のレビュー

悪役令嬢の中の人

まきぶろ/紫真依

「後日談」に期待したのに

2024年2月25日
一冊で完結したと思っていたのに2巻が出ていたので、内容を確認して本書の紹介文を読むと、「一巻の後日談で笑みを取り戻すまでのストーリー」と書かれてあった。確か一巻の最後のショートストーリーで描かれていたけど、それを詳しく読めるのかと思って購入したが、かなりがっかりした。
大半は、すでに一巻で完結しているストーリーでの「断罪」の記述と主人公を裏切ったメンバーの後悔記録。
一巻やコミックスでは、貴族らしく高潔で気品ある女性として描かれているレミリアの、ややマッドサイエンティストっぽい側面が色濃くて、正直不快で前半ほとんど読み飛ばした。
「エミをとりもどすまでの後日談」は後半の僅かなページのみで、一巻のストーリーを詳細に記述したものだったけど、一巻のストーで十分だった私には蛇足だった。
正直、読み終わってから購入したのを後悔した。一巻の完成度や満足感からの期待が大きかっただけに、残念な一冊だった。
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