公爵は仮初めの妻を逃がさない
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公爵は仮初めの妻を逃がさない

藤波ちなこ/鈴ノ助

憎き相手との政略結婚。

ネタバレ
2024年3月1日
このレビューはネタバレを含みます▼ 上巻129ページ、下巻127ページ挿し絵なし。辺境の片田舎に暮らす下級令嬢ヒロインの母親は公爵の押しかけ妾として世間から疎まれている。ひょんな事から公爵子息と知り合ったヒロインは公爵の乱心により政略結婚させられることに…という話。ヒロイン母とヒーロー父が愛人という設定は、作者さん著の初恋の爪痕と相関図的に似てるかなと。ヒーロー父がとち狂ってて、それに周りが振り回されるという構図でした。ヒーローもヒロインもとにかくドがつく大真面目な性格で、2人の距離は本当に亀の歩みでした。憎い、けど気になる…という作者さん色がよく出ていたと思います。敵国との闘いという山場もあり、最後まで緊張感を持って読めました。Hシーンは最後の最後に一度。貯めに溜まった愛が溢れていて尊かったです。つくづく思いますが、挿絵が欲しかった。あとは…一冊あたり700円はちょっとお値段高めですが、読む価値はあります。作者さんの作品が好きな方は刺さりますよ。
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