金の絵筆に銀のパレット
」のレビュー

金の絵筆に銀のパレット

ARUKU

凄く重みのある1作品✨

ネタバレ
2024年3月3日
このレビューはネタバレを含みます▼ なんと!現在読み放題にこの作品が入ってます!!!
ARUKU先生の作品は、例え読み放題じゃなくても購入したかもなんですが
もし初めての方がこちらを試しに読んでみて、
ARUKUワールドにハマって頂けたら嬉しいなぁ・・・✨

戦後の昭和初期を舞台に、結核で戦場に行けず生き残った美術学生:桃里と、そんな桃里の退院後の面倒を何故かみてくれる謎の実業家:烏羽との愛を描いています。
このお話し、かなり深くて重くて・・・そして幻想的でもあって、不思議なふわふわ感があります。流石ARUKU先生だな・・・小説を読んでいるような美しい文章と、そこに更に視覚でも訴えてくるもんだから、表現したい事をきちんと表現できる方なんだな・・・本当にすごいアーティストさんだなって、心から思います。
もちろん、そこに至るまでの生みの苦しみはあると思うのですが・・

生と死の狭間に生きてた戦後の方達の苦しみや悲しみ、死んでいった仲間たちへの「生き残ってごめんなさい」という罪悪感・・・そんな中でも、小さな幸せで心が満ち、毎日を大切に生きようとする気持ち・・・読んでいて色んな感情が込み上げてきます。とても大事なものが沢山詰まった、ステキな作品になっていますよ!
画は独特でちょっとクセはあるのですが、それこそ唯一無二!!
表現力が豊かで奥が深いARUKUワールドは、虜になります(^^
皆さんの心にも刺さるものがあればいいな・・・✨
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