ヤクザのおべんとう~ときどきヤンキーを添えて~
」のレビュー

ヤクザのおべんとう~ときどきヤンキーを添えて~

山本カエル

単行本全4巻読後。

ネタバレ
2024年3月3日
このレビューはネタバレを含みます▼ 大好きな作品で毎巻発売が待ちきれなかったけど、4巻目が最終となっていて読みながらワクワクしたのにラストがちょっと物足りなかったです。
個人的には1巻目が最高潮だったかも。
お店の借金のせいで借金取りとして来た硬派なカシラさんとの出会いで、そこからいきなり硬派なカシラさんが糸雨の言うがままになったりでとても楽しめた。
お世辞にも絵が綺麗とは言い難いけど、でもヒロインのふぶきの家庭環境が好きでした。ふぶきが弟の糸雨と切り盛りしてる「ヤンママ弁当」は二人の亡くなったヤンママが始めた借金だらけのお店で、若干二十歳そこそこのふぶきが年の離れた小学生1年になるかならないかの弟、糸雨に助けられながら、そして隣人の年下幼なじみのリクにも助けられたりと読んでいてヤクザストーリーだけどホンワカする内容で面白かったのに、3巻目辺りから本題のヤクザの灰藤さんの跡目問題が長くなってきてふぶきとヤクザのラブストーリーから遠ざかってたり、糸雨も登板が少なくて色々物足りなかったです。
そして4巻目の本当に最後の方まで、ふぶきと灰藤のこれからのシーンがもの凄く短くて凄く残念でした。
それとカシラさんって全体通してとても硬派で頭良さそうでみんなから一目置かれてるから途中から命を狙われたりするので、なんか最後にはデカい事をやるんでは?とずっと期待していたけど、カシラもだけどリクもリクのチームリーダーもみんなそこまで強くなかったし思ったほど「カッコイー、スゴーい!」ってのがなくて肩透かしでした。
ラストも尻切れトンボですよ。続編作るために簡単な結末だったの?って思えたけど、続編は無いんですよね…?。
なので星4つ。
とても楽しみだった作品なだけにちょっと残念。
いいねしたユーザ1人
レビューをシェアしよう!