さよならみどりちゃん
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さよならみどりちゃん

南Q太

芸術的

ネタバレ
2024年3月13日
このレビューはネタバレを含みます▼ 上手い。私は幅広く少女漫画読んでますが、大体読者目線を大事にしたストーリー展開で嘘っぽい(願望)シチュエーションを盛り込んだ脳汁ドバドバ系が多い。もちろんそれも好きですよ。基本的に南Q太は描きたいものを描いてる人で読者はあまり意識してないと勝手に思ってます。読者に媚びてない。この漫画の好きな所は、無駄を省いた表現、決して丁寧ではない荒削りなのに魅力的な描写、リアリティ。終わり方も好き。えっ終わり?となるのに読み返すとこれでいいのだ。となる。
どうしようもない人たちのどうしようもない恋愛。
私はポップコーンほおりなげる所とか主人公のコロコロ変わる感情が言葉では言ってないのに胸にくる。そして、相手の気持ちはまったく伴ってこないのよね。こんな漫画あるかな、ないよ。よくあるとしたらここから、本当の幸せが始まる序章のお話に、かなり入り込ませてもらった感覚です。主人公はこの漫画の後にきっとありふれた恋愛して、ありふれた人生をぼーっと生きてるんじゃないかなって勝手に思ってる。それがいい。
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