あした愛かもしれない
」のレビュー

あした愛かもしれない

山下街

山下先生、ありがとうございます(最敬礼)

ネタバレ
2024年3月14日
このレビューはネタバレを含みます▼ 「NO エロ NO BL」を信条として長いことBL沼を泳いでる人間(私)が浄化されるべく出会ったこの神作品。続編が単行本化するのをずっと正座待機しておりました。
…もうね、表紙からして尊すぎる…(合掌)
2冊並べてニマニマしてるのはおそらく私だけではないはずです。
セリフのないシーンが前作に続き今作でも随所にでてきますが、まるでBGMでも流れているかのような雰囲気に「エモい」というのはこういうことかと納得してしまいます。両片想いが両想いになって、好きが愛に変わる。一緒に過ごす時間が幸せだからこそ、重ねる時間のその先を夢見る2人が可愛くて可愛くて…。
勝手な解釈で、前作ですでに2人は身体も結ばれたとばかり思っていたので、半年経ってもまだ最後までは、という衝撃の事実と繋がった瞬間の夕さんの涙に愛の深さを感じました。
同性同士の恋愛を、お互いのご家族・友達・サークル仲間みんなが肯定的に受け入れているところもこの優しい世界観ならではだなぁとほっこり。
璃子ちゃん初登場の時に、「この子マウントとってるのか⁉︎」と汚い考えしかできなかった自分を引っ叩きたい。千尋君と聡介君、黒髪&メガネだからって途中まで同一人物だと思って読み進めてごめんなさい。
登場人物みんな愛。
「愛かもしれない」じゃなくて、もう「愛しかない」。
出来ることなら新居の照明になって、ずっと2人を照らしながらこの尊い時間を見守り続けたいです。
いいねしたユーザ15人
レビューをシェアしよう!