このレビューはネタバレを含みます▼
なかなか手を出せず読むのが怖かった作品。数々の個人的な地雷を踏み越えて、最後には感動させてくださる作家様の手腕に感服です。
1929年、舞台はニューヨーク。エリオットは幼き日の友・ロバートと再会、思いを寄せ合っていく。束の間の幸せは長くは続かず、激動の時代に飲まれ運命は2人を引き裂いてしまいます。
耐性が無いもので、途中目を覆いたくなり画面を閉じる事数回…回想シーンでのロバートの父親の悪行には天を仰ぎました。子供が辛い目に合うのが苦手です。不幸の連鎖が物悲しい。
“鉄板”の憂いを帯びた色っぽすぎる黒髪受けに、主演男優賞贈りたい。彼の過酷な境遇を丸ごと引き受けたエリオットに心から賛辞を…心震わすラスト必見です。立ち上がって拍手を送りたいっっ!!