鬼さん、どちら
」のレビュー

鬼さん、どちら

有永イネ

見えない差別の可視化・高解像度がいい

2024年3月17日
2015年の作品だけど、今もう一度読み返されるといいなあと思う。
「見えない差別」の可視化や解像度の高さがいい。群像劇のように各々の立場からの心情描写や、他人事感、人が見たいようにしか見ない決めつけ、などなどの表現がいい。
そしてなにより「分かりやすい」。良くも悪くも、今どきはわかりやすさの重視傾向があるようだから、発売当時より評価が上がりそうな気がする。
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