新装版 積木の恋
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新装版 積木の恋

凪良ゆう/黒沢要

泣けました

ネタバレ
2024年3月18日
このレビューはネタバレを含みます▼ この作家さんの作品は高評価ばかりで気になっていたので、初読みです。心理描写や話の流れが丁寧でリアルで、高評価なのが納得です。蓮が今までの経験から幸せすぎると怖くなったり悪い方向に考えて臆病になってしまうのがもどかしいけど、すごく気持ちがわかりました。加賀谷は口下手で不器用だけど、いざとなったら強引な所や、蓮を大事にしてくれてる優しさが魅力でした。本当にタイトル通り、ひとつひとつ積み木のように、加賀谷と蓮が幸せを積み重ねていけることを願います。洋食店での出来事は泣けたし可哀想だったけど、蓮も言っていたように、皆それぞれ守りたい人がいるから誰が悪者かという問題ではないんでしょうね…。偏見や差別でこれからも苦しむのかもしれないけど、女性カップルの友人や、新しいバイト先のパン屋の人達など、明るい希望も見えるラストで良かったです。
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