このレビューはネタバレを含みます▼
あまりにも美しい表紙にとらわれて購入。
とにかく絵が美しいです。
お話も、物語を囁くように進みます。
儚く見えるのに、強い佳澄くん。
強いのに、臆病な千夏くん。
旅に出てから、少しずつ顔色が良くなってゆく千夏くんは、夜の気配をまといながら、透明に、そして芯のあるしなやかな強さを秘めた佳澄くんと過ごすことで、ようやく心から眠ることができるようになったのかもしれませんね。
たくさん考えさせられる、そして丁寧に、素直に生きたいと思わせられる作品でした。
眼福でした。