わが家の母はビョーキです
」のレビュー

わが家の母はビョーキです

中村ユキ

コミカルな画で、壮絶な半生

ネタバレ
2024年3月20日
このレビューはネタバレを含みます▼ 統合失調症のお母さまとのお話を描かれていますが・・・
作家さんの幼児期からの半生を想うと本当に大変で、よく今まで頑張ってこれたな
っていうのが一番の感想です。
罹られてるお母さまご本人も、とても辛い時期を何十年も過ごされてきていて
幸せな時間ってホント少なかったんじゃないかしらって思うと
悲しくなりますが、でも、このように漫画にして世に出す事で、もし
同じ境遇の方や身内の方達がこの病気についての知識や対応の仕方や、病院の調べ方等々・・参考になり、心の負担が少しでも軽くなるならとてもステキな事だと思います。

認知症でも言える事ですが「相手の言っていることを否定しない」「話を穏やかに聞いてあげる」などなど、長年一緒に居る家族にはかなり難しい事で、解っちゃいるけど・・・的な事もありますよね・・・寄り添う側にもケアが必要なのは、どの病気に関しても同じなのかな・・なんて思ったりします。なるべく閉鎖的にならないことが長く続けるコツ?対処法ですよね、としみじみ思いました。
とにかく、タキさん(旦那さん)の存在もユキさんとお母さんがとても救われた事は間違いない・・・親子で同じトコグルグル回っていたところを、優しく大らかな心で解してくれて「みんな違って、みんないい」ってこのことだよな~って改めて思いました。

タキさんだけではなく、人との巡り合いって有難いなぁと、この漫画を通して深く思いました。そのためには沢山の人との「出会い」が大事ですね(^^
じつはこの作品「~2」も存在しているのですが・・・シーモアさんには無いみたい・・・もし見つけたら是非読んでみてください(^^
トーシツの人も、そうでない人も、色々と考えさせられる内容になっています。
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