談虎色変-虎を談じて色変ず-
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談虎色変-虎を談じて色変ず-

最上級作画。

ネタバレ
2024年3月24日
このレビューはネタバレを含みます▼ 作画コスパすごい。内容は山月記オマージュかと思いきやそうでもなく。祀り神の人化と人間の話かな?転生ものは、基本的に魂も別個体と考える派なので私は浮気みたいに感じてしまうんですが、この作品内ではほぼ同一個体の魂(?)として扱われているようです。白虎や朱雀と中国の四方神を人化してるわりに、その辺の説明がなく、また白虎がなぜ突然暴走したのかも説明がなく、全体的に尺(説明)不足で消化不良なところも。設定などは良く作り込んでいる方ですが、部分的にツメが甘い。先述の四方神設定もそうだし、最初に成緒が上京する際の鞄にも当時の物としては違和感がある。大変良いものを持っているだけに、非常ーーーに惜しいと思います。せっかくの世界観がツメの甘さで、それっぽい雰囲気ものに留まってしまう。名作のタマゴだったのに、名作に成り損ねてモドキになってしまった。次回作に期待です。
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