ベイカーベイカーパラドクス
」のレビュー

ベイカーベイカーパラドクス

暮田マキネ

「ずっと」

ネタバレ
2024年3月26日
このレビューはネタバレを含みます▼ 本当にどタイプな作品で、最初あらすじを見ていいなと思って、試し読みしたら見たことがある絵柄だなってことに気づいたんだよね。暮田先生、私が大好きな『ロッカバイディア』っていう作品の作者様で本当に絵柄もストーリーも設定も他にはないというか、凄く世界観に惹き込まれるし、つい続きが気になってページをめくる手が止まらないようなストーリー展開が最高…
にーにが退院して久しぶりに臣と再会した時に言った「ずっと会いたかった」って言うセリフは、勿論入院していた時に臣が見舞いに行かなかったために離れていた時間のことも指していると思うけど、記憶が戻って、本当の意味で臣に会うことができたという意味が篭っているんだと思った。最後の、お風呂場でのシーンでにーにが涙を流しながら大好きと言った時のセリフの重ね方に、にーにの今までの臣に対する長年の想いがぎゅっと込められている気がして自然と泣けた。名取に言い寄られて、臣に対する自分が抱えてる想いは恋愛じゃないって言い聞かせようとしたけどそれでもやっぱり触れたいし愛されたくて。俺も大好き(僕も大好き)、このセリフを見てにーにの想いがやっと報われて口にすることができたんだって思ったら本当に泣ける…あんな両親いらないから一生2人で支えあって生きて欲しい。
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