このレビューはネタバレを含みます▼
大好きな環と結城の続編
前作で結城の結婚は環を諦める為だったけれど、妻子のこと凄く大切にしていてそこには環とは違う愛があるんだと思っていました。それが故に環との関係を純粋にくっつけ！と思えない部分もあり、性別なんて関係ないと思っていても2人の立場を踏まえると何が正解なのかとても考えさせられる話でした。
突然の災害。芳野が伊月のことを真っ先に助けた時あぁ、手が届くところに大切な人が居る事がこんなにも素敵なことなのか。と思うと同時に環はどんな気持ちなのか。と思ってしまいました。
電話が繋がらず、結城の無事を願うことしか出来ない環の気持ちを文字だけで3ページにわたって綴っていた所。何度読み返しても辛く涙が出ます。
結城と妻子が人混みの中に居るそのワンカットだけで結城には守る家族が居ること、当主の勤めを果たさなければならない事をとても痛感させられて胸が痛かった。ふたりの愛がどうか幸せな結末を迎えて欲しいと切実に願ってしまう。何年かかってもいいからどうか幸せになって欲しい。いつかふたりで同じ家に帰る日が来て欲しい。と漫画の登場人物にここまで感情移入したのは初めてで胸が痛みました。色んなことを考えさせられるとても素敵な作品に出会えて嬉しい。2人の結末を最後まで見届けたいです。
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