変な家 文庫版
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変な家 文庫版

雨穴

最後にゾッとした【※映画は別物】

ネタバレ
2024年3月27日
このレビューはネタバレを含みます▼ 雨穴さんの作品の何が1番魅力的って、「死人に口無し」を本当に残酷かつ綺麗に見せてくれるところなんじゃないかな?と思っています。今や勧善懲悪は流行らずなんやかんや一人一人の感情に共感できるような作品ばかりですが、人間ってそんなに気持ちよく単調なものじゃないと思うんです。なんで?どうして?何があなたをそうさせたの?その考察を「事実」と共に進めていく。あー多分そういうことか…と思いつつもでも何か引っ掛かる。その引っ掛かりをいくつも残したまんま一筋のストーリーが出来た後、ねえ本当に?と頭にガツンとした違和感ともういくつかのストーリーや可能性が見える。こんなにもスッキリするのに気持ち悪くて、登場人物に直接話を聞いてみたくなるような物語…そうそう無いと思います。大好きです。補足ですが、映画は別物なので別物だと思って観た方が良いかと思います。
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