ノヴァの残骸
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ノヴァの残骸

モガ子

出会って、別れて、また...

ネタバレ
2024年3月28日
このレビューはネタバレを含みます▼ 「呪われた力」を持つ狼の獣人 シリウス(ギリシャ語で「焼き焦がすもの」「光り輝くもの」)×雪豹の獣人 アルファルド(アラビア語で「孤独なもの」)
レビューを読んでハピエンじゃないんだなと思いましたが、どうにも気になって読みました。前世のお話があってノヴァ(ラテン語で「新しい」「新星」)とファジル(ペルシア語で「夜明け」「黎明」)という名前でふたりは出会っています。この本を読んでいて「バナナフィッシュ」でアッシュが話した「キリマンジャロの雪」というヘミングウェイの小説のことが頭によぎりました。(キリマンジャロの)「西側の頂上近くに、ひからびて凍りついた一頭の豹の死体がある。そんな高いところまで豹が何を求めてやってきたのか、だれも説明したものはいない。」 アルファルドは何度か崖の上に行こうとします。
終わりかたは少しさみしさが残りますが、電子限定かきおろし漫画がとてもいいんです。本編のafter storyです。これ紙で買った方が読めなくていいのかな?と思うくらい。ここまで読んで星5ですね。自分は「バナナー」のふたりを重ねちゃってグッときました。勝手にすみません…。なんていうか、いろいろ込められているなと思いました。狂狼病に罹った者の死を「魂の解放」と言うところなど…考えさせられました。
2024年3月 総227ページ 電子限定かきおろし漫画7ページ 修正は白線

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