家族





2024年3月31日
全12巻は長かった。あちこち膨らませすぎを感じながら、しかし見苦しさある引き延ばしとまでは思えない。長尺に応じ回想場面入るも効果的。
人の入り乱れ、戦いのシーンの緊迫を盛り上げる敵の幾重もの企みの計画的攻撃。グルトリスハイトを巡る競い合いや神々との駆け引き、魔力の枯渇や染め変えなどもスリリングだ。
エルヴィーラのキャラ変を疑わせるシーン(IV)もありつつの、ヴィルフリートのポジションの微調整、ライゼガング派閥の介入などの内憂事情、アーレンスバッハからの外患トラブルにランツェナーヴェという更なる外患トラブル。攪乱要素加え盛り沢山で、この第五部にはその長さゆえに新規エピ追加投入やまず。歴史記述もその紙幅には驚き。
巧みな筆捌きで読み手は置いてきぼりにならずに収束まで付き合えるも、膨れ上がる人間関係への目配りが作り手も大変そうで、そこも尺の長さに起因した個々の絡みの面倒さがある。
敵の勢力としてのアーレンスバッハの動員力が、エーレンフェストに対する行動のとき、それまでの規模感を桁違いに上回るのも違和感と言えば違和感。如何に秘密裡に工作された作戦であろうと、なんだか人員配置に唐突感。更にランツェナーヴェの連中のディートリンデとの関わりの最もあったキャラの奥に更に用意したラスボスの貴族院での動きも。複層的な敵の構造に対して、それぞれの決着は意外に激しくはなく。。。そもそも主治医の発想、他のキャラまわりに一切医者の登場は無いため、「わたくしの主治医です」的な説得が馴染みにくく、後付けで補足的。
14%「守りをエーレンフェストより増やし」とは、ダンケルフェルガ-のこと?、15%「たった一人である」は様子を見て?、31%国境門「神官の離れで待っていってくれてる」は、「神官用の離れ」?神官に離れとは、等々が私には不明箇所。また、アーレンスバッハの礎への魔力、フェルディナンドに変わった経緯も。シュラートラウムの花、も結局…ラオブルートの役回り、追随者と内部対立も未消化。
ダンケルフェルガ-の人達も進行の向こうへ押し流されてしまった感。特にハイスヒッツェ。ローデルヒの本との関わりも自然消滅的。
ハルトムート、クラリッサもクッキリとキャラは判るが、途中の騒動が今となっては不自然に大きい気がしてくる。トータルに死隣り合わせ場面多い。
主人公が恋愛に疎い設定が首尾一貫、私には巻末の漫画がよいサプリとなった。
人の入り乱れ、戦いのシーンの緊迫を盛り上げる敵の幾重もの企みの計画的攻撃。グルトリスハイトを巡る競い合いや神々との駆け引き、魔力の枯渇や染め変えなどもスリリングだ。
エルヴィーラのキャラ変を疑わせるシーン(IV)もありつつの、ヴィルフリートのポジションの微調整、ライゼガング派閥の介入などの内憂事情、アーレンスバッハからの外患トラブルにランツェナーヴェという更なる外患トラブル。攪乱要素加え盛り沢山で、この第五部にはその長さゆえに新規エピ追加投入やまず。歴史記述もその紙幅には驚き。
巧みな筆捌きで読み手は置いてきぼりにならずに収束まで付き合えるも、膨れ上がる人間関係への目配りが作り手も大変そうで、そこも尺の長さに起因した個々の絡みの面倒さがある。
敵の勢力としてのアーレンスバッハの動員力が、エーレンフェストに対する行動のとき、それまでの規模感を桁違いに上回るのも違和感と言えば違和感。如何に秘密裡に工作された作戦であろうと、なんだか人員配置に唐突感。更にランツェナーヴェの連中のディートリンデとの関わりの最もあったキャラの奥に更に用意したラスボスの貴族院での動きも。複層的な敵の構造に対して、それぞれの決着は意外に激しくはなく。。。そもそも主治医の発想、他のキャラまわりに一切医者の登場は無いため、「わたくしの主治医です」的な説得が馴染みにくく、後付けで補足的。
14%「守りをエーレンフェストより増やし」とは、ダンケルフェルガ-のこと?、15%「たった一人である」は様子を見て?、31%国境門「神官の離れで待っていってくれてる」は、「神官用の離れ」?神官に離れとは、等々が私には不明箇所。また、アーレンスバッハの礎への魔力、フェルディナンドに変わった経緯も。シュラートラウムの花、も結局…ラオブルートの役回り、追随者と内部対立も未消化。
ダンケルフェルガ-の人達も進行の向こうへ押し流されてしまった感。特にハイスヒッツェ。ローデルヒの本との関わりも自然消滅的。
ハルトムート、クラリッサもクッキリとキャラは判るが、途中の騒動が今となっては不自然に大きい気がしてくる。トータルに死隣り合わせ場面多い。
主人公が恋愛に疎い設定が首尾一貫、私には巻末の漫画がよいサプリとなった。

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romance2 さん
(女性/60代~) 総レビュー数:1852件
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アヲアラシ さん
(女性/-) 総レビュー数:112件