このレビューはネタバレを含みます▼
とても良かったです。二巻は特に共感しました。私の父も家に金入れないわモラハラするわ殴るわのカス男だったので当然式にも呼んでないし、子の誕生も教えてません。誰にも頼れない気持ちで仕事をバリバリやってきたのも同じ、本当に主人公の感覚や感情がすごくわかる気がします。
父を最後まで許さず、でも幸せに生きることを決めた主人公に対して良かったね…の気持ちで涙が出ました。私自身同じ選択をしており、そうなってから人生が本当に楽になったので。無理に許さなくていい、でも幸せになっていい。恐らく近い体験をされてる方が一番しっくりきて楽になれる道なんじゃないかと私には思えます。また、加害者側も被害者から永遠に許されないからといって不幸になる必要もないというメッセージ、本著ではその点にも触れられていて完璧でした。加害者であっても、罪と向き合って変わった先には、やはり幸せが待っているべきです。でなければ悔い改める人間がいなくなってしまうから。素晴らしい作品でした。