大大大好きな作品です

皆さんがおっしゃる通り、こんなに少年期の身体や心の成長をじっくり描かれたBL漫画は今まで読んだことがありません。成長期の心身の悩みから恋愛にいたるまでこの２冊かけてたっぷりじっくり描かれています。かなりフェチズムが感じられます。最初は受けのなっちゃん視点で描かれるのでなっちゃん目線で物語を読み進めますが、途中で攻めの廉視点に変わった瞬間、廉の気持ちが痛いほどわかります。そして廉視点を読むと、あのシーンの廉はこう思っていたんだ、このシーンの廉はこういう考えだったんだ、とどれも理由がしっかりしていて、かなり好感度が高いキャラになりました。そして先生が攻め受け両者に対して、読者にかなり配慮された描き方をされているのが窺えます。(あとがきを読むかぎり、本作を描くうえでもかなり描写の仕方や台詞やモノローグでも気を使われていたことが推測されました) 苦手な人でも気にならないよう、分かり易いよう描かれています。個人的にはもっと尖った描き方でも全然好きなのですが、それゆえこうした人気作になっているのかなとも思います。受けのなっちゃんは眼鏡っ子ですが、幼馴染の廉に対しては自分の気持ちを素直に伝えることができる真っ直ぐな子で、廉は見た目はダウナーなカースト上位の不良ですが好きな子(なっちゃん)の前ではあまあま溺愛なのがたまりません。続編が読みたいがためにこんなに長いレビューを初めて描いてしまいました。ぜひお願いします。ドラマCD２巻も待ってます！