リセイある王様Ωと赤春を。
」のレビュー

リセイある王様Ωと赤春を。

キカ糸

鬼才の作品。今年1番印象的な作品。

2024年4月10日
読者(特に腐女子)の期待通りになるのが良い作品とは限りません。
本当の鬼才ってキカ糸先生みたいな方のことを言うのではないでしょうか。ビビっときました。こんなお話、凡人には書けないです。王道のオメガバでも、キラキラDKものでもないですが、こんなに心打たれるなんて…。この世界観を言葉で説明するのは難しいし、脳内お花畑腐女子が喜ぶような展開ではないですが、でも、なんかもっと、もっと大切なことが詰め込まれているんですよ、このストーリーには。誰もが望むハッピーエンドでは表現し切れない命の重みだったり、社会問題だったり。少しヘビーな内容を先生の柔らかな絵のタッチと、明るくおどけた雰囲気が絶妙に絡み合って、なんともエモく、切ない気持ちになりました。
私はとっても心に残りましたし、レビューや評価が全てではありません。まずは手に取って、じっくり味わって、心の中で答えを見つけて欲しいです。
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