このレビューはネタバレを含みます▼
アングシール王国の左宰相 イザーク・カーレーン 28才×右宰相の第一子 ミフル・スーレーン 26才
カバーイラストに惹かれて購入しました。霊獣使という霊獣を持つ者がいる世界観。霊獣の卵を持って生まれたミフルは卵から孵った霊獣が獅子だったために天麟を喰らう蛮獣と王家から疎まれ、国から追放され20年後、王妃のお告げにより国に戻されることになります。ストーリーがとてもよかったです。ただイザークもミフルも物分かりがよくて聡くて もう少し衝動的なところがあったほうがおもしろかったかなと思いました。ミフルが拾って育てた少年ラクシュの存在が勝手を許さなかったのもありますが。ラクシュの身元についてはもっと何かあるかなと思ってました(特になし)。共に追放されたミフルの母親は亡くなっており、王が酷いのでザマア展開が多少なりともあってほしかったです。
ファンタジーとしてはおもしろかったです。ホロリとくるところもありました。ラブ面は抑制的なので気持ちがあまり伝わってこなかったかな(過去話としてはイザークのミフル大好きストーリーが時折出てくるのですが)...。イザークの告白が早かったのでドキドキが少なかったような気がします。
2023年12月 総259p