けっこう面白い

レベルが高いほうのラノベだと思う。アクションコメディくらいのシリアスさな感じ。読みやすいし流れもスムーズ。話も暗すぎない。ラノベらしいラノベで、ファンタジー的なリアリティ、臨場感はそこそこというところ。練られた圧倒的な世界観までは無いが、現実味がまったくないというほど設定が甘いということもない。それなりにクオリティの高い作品。
ただ、難点はいくつかある。まず、主人公がわりと無責任なキャラ。他人に原因があるならそれでも人格的な魅力は損なわれないが、自分に原因があってもそういうノリなので。というかはじめのほうは他人に原因があるエピソードのみなのでこの難点は無かったけれど。
あとはページ数。ラノベの1巻あたりを200-250ページ、250-300ページ、300-ページに分類した場合、大手出版社などのちゃんとした作品は300-で400ページ以上の作品もあるなかで、この作品は今のところ全巻が250-300ページのボリューム。それなりに面白い作品だし、損するとまでは言わない。けれど、このコスパでこの作品を強くオススメできるかと言うと微妙なところ。セールとかなら買いだとは思う。