このレビューはネタバレを含みます▼
作者買いです。自身の奨学金や弟の学費など金銭に苦しい秘書ヒロインは、海外から就任する新社長付きの秘書に就任することになったが、なんと苦い過去を持つ彼だった…という話。再会&両片思いのすれ違いものです。ヒーロー弟のせいで余計な誤解を生み、それが尾を引いていい塩梅にジレジレされてくれて最高でした。恋愛小説ですから2人がくっ付いてハピエンっていう結末なのは分かるんですけど、プロセスが気になって!!残りのページ数がこれしか無いのにどうやってハピエンに持っていくのー?!とめっちゃヤキモキしました。やっぱり山を作るのが天才的に上手ですよね。京都の夜とか、ヒーロー視点のタイミングとか盛り上がりが凄くて手に汗握りました。ていうかヒーローのむっつり具合が異じょ…、ごほんごほん。家のオーナーになったりかなり粘着質で重かったです。普段冷静を装ってる分そのギャップが凄かった(だがそれがいい)。このヒーローsideだけで美味しいご飯が食べられます。あ、ヴィダル社出てましたね!ただ登場させるだけじゃなく伏線だったとは。乃木部長もこの契約に絡んでるのかなとか妄想しちゃいました。難点をあえて挙げるとすれば、挿絵はヒーローがなよっとしてて好みじゃなかったのが残念でした。買ってよかった。読めて良かった。白石先生が好きな方なら間違いなく刺さりますよ。オススメします。