えぞぎんぎつね先生に珍しく完成度低い





2024年4月23日
えぞぎんぎつね先生の作品は好きだが、この作品は無理。色仕掛けする系のヒロインの王女、元魔王という高い立場のわりに人質をとられたりと判断がヘボかったり、敵を殺さない的な判断が甘い主人公。転生の時間がずれたとかわりと地味で必然性の薄い伏線。色仕掛けする系ヒロインが勇者であることを本人に教えない意味もわからんし、それを当然のように配下とかと語ってるけど、個人的に薄い意味のことを重要なことのように扱ってる部分が多くて。相当に設定に無理があったんじゃないかと。つうか、えぞぎんぎつね先生は穏やか展開で、主人公はお人好し的な一人称物語が得意でおられるので、自分で戦う兵隊的な立場の主人公の一人称の物語がうまい。けど、この作品をみると魔王とか支配者層的な立場の主人公の一人称の物語を描くのはすごく下手だと思う。

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ひき さん
(男性/40代) 総レビュー数:347件