仮面夫婦~御曹司は今夜も妻を愛せない~
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仮面夫婦~御曹司は今夜も妻を愛せない~

柴寅/吉澤紗矢

もうちょっと

ネタバレ
2024年4月27日
このレビューはネタバレを含みます▼ なかなか完結しないので、先に原作を読んでしまいました。事情がわかり、その背景に振り回されてしまった悲しい境遇夫婦に救いがあって良かったと思いました。そして、コミカライズの最終巻がようやく発売されたので読みました。
なんだろう、すごく淡々と進んでいってしまい、感情移入がしにくかったです。もう一度最終巻の部分の原作を読みました。慧が絡むシーンに改変はありましたが基本的には原作通り話は進んでました。ただ、最終巻は基本セリフでの説明ばかりで、キャラの表情での表現が少なく感じました。二人の別れるところ、再会のところ、もう少し表現して欲しかったです。原作ではその後のシーンもあったので、ずっと辛かったふたりが幸せになりほっと出来たので、やはり最後ページが足りなかったんだろうと思ってしまいました。
ペリーズさんの作品は好きですがコミカライズになると何故か最後バタバタ話を進めて結末に余韻がなく終わることが見られます。単行本の関係で話数も限られるのでしょうが、終わり方が作品には大事なので原作を大事にして欲しいと思いました。絵は綺麗だし、話の流れもとても良かったのに、完結への盛り上がりだけ難点でした。
また原作もそうなのですが、一希の気持ちの変化が急だったのでその辺のエピソードがもう少し欲しかったとは思いました。というか二人とも相手に冷たい期間が長いので、そこから恋愛に至るエピソードがもう少し欲しかったですね。
とはいえ、話の展開に引き込まれて原作まで読んでしまいましたし、ドラマチックなお話でした。
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