魔道祖師
」のレビュー

魔道祖師

落地成球/墨香銅臭

おそらく全13巻

ネタバレ
2024年4月28日
このレビューはネタバレを含みます▼ 悪として討伐された主人公が13年後に禁術で意図せず蘇り、それを皮切りに過去と今の様々な真相が明らかになっていく中で激情入り乱れる人間模様が繰り広げられていく重厚な物語となっていきます。なんといってもその過程で育まれていく藍忘機(白)×魏無羨(黒)から目が離せません。彼らが辿る一筋縄ではいかない道ゆきとその先の幸福をぜひ見届けてみてください。
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2024年4月現在10巻まで発売中の中華BL「魔道祖師」繁体字版漫画の邦訳フルカラー漫画。完結済の快看漫画連載(縦読み)全259話の書籍化でコマやページは編成されて左→右でセリフも横書き。翻訳は一部気になる点あり一部コマ外に注釈あり。1巻につき20話構成なので全13巻になるかと。
こちらは本国アニメ公式が告知を出していたこともあり、全てではないがデザインがアニメ寄りです。アニメが好きな身としては嬉しい。フルカラーなので情報量を減らした絵なのは見やすくて良いと思います。
内容は一部漫画独自の解釈があったり今後無慈悲にカットされるシーンがあったりしますが、基本的には原作通りです。連載では検閲が入るためカットせざるを得なかったキスシーンも書籍にはありました(ガチの濡れ場がどうなるかはまだ不明ですが期待大)。
※追記:繁体字版最終巻を読みましたが濡れ場はまるっとカットでした。む、無念…。

1巻時点では小説の3/23章の途中までなのでまだまだ序盤で先は長く、元々日本人には馴染みのない世界観や設定、思想な上、日本の漫画のように懇切丁寧に世界観を説明してくれるわけではないので、初見だと序盤で難しく感じても仕方ないのかなぁと思いますが、先の展開を読んでいくうちに自然と理解できるようになっていくとは思います(ちなみに原作小説の立ち読みで漫画1巻の範囲+αの3章まで丸々読めますよ)。
個人的にセリフがわかりやすい言い回しになっているなと思う部分はあれど、漫画の表現は少し淡泊ぎみで小説の細かい機微は反映し切れていないというか、その辺りは漫画だけでは伝わりにくいのかな~と感じてしまいます。

※追記:もう一方のコミカライズである日本版漫画とどちらかを選ぶなら、判断材料はあちらは基本原作ベースだけど一部アニメの展開を採用、濡れ場シーンがしっかりある可能性大、オノマトペが海外仕様、更新が不安定(完結するか不安)という点ですかね。あとは絵の好み。
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