蜘蛛神さまのΩ
」のレビュー

蜘蛛神さまのΩ

山冨

魅せ方が、惜しい。。

ネタバレ
2024年5月1日
このレビューはネタバレを含みます▼ 舞台とか雰囲気は良かった。どこか陰湿で不気味な世界観が良い。
設定はとてもよかったのだけれど、展開の魅せ方があまりそそらなかったです。初見は綱平とくっつくかなと思ったんです。そもそも主人公の人となりがあまり掴めず、綱平に恋愛的に惹かれていたという描写が薄く、普通に友達ってかんじで話が進むので、失恋もあまり響くものがなかった。(普通に性別的に惹かれてただけなのか?)良い友達?みたいな感じで終わりましたが、、うーん…。結構綱平推しの人多かったと思うんですよね、理由は残念でしたが、責任感のあるいい人でしたし。もちろん最後まで読んだら臣も好きなんですけど、綱平を越えるほどの強いエピソードを魅せてほしかったなぁと思うんです。綱平との心揺さぶるような失恋あり、臣との盛大な記憶が蘇りってなったらめちゃくちゃ胸熱!だったと思うんです。どちらも弱かったから読者側としてはなんか中途半端な感じで感情が置いてけぼりになっていました。BL漫画にするからこそ、友情と恋愛の区別ははっきりしてた方が嬉しいなと感じました。あと臣と綱平がかなりキャラクターとしては強くて逆に主人公が薄すぎる印象でした。読み終わった後に、あれ、主人公の顔どんなんだっけ?名前はなんだっけ?こんな顔だったか…になってしまいました😩あと気になったのは、性.交シーンは結構突然始まるのでめちゃくちゃびっくりします。繁殖のための性.交ってかんじでした、、なんだかこのストーリー展開で性.交シーンを普通のBL漫画みたいに性.器とかを細かく描かれるとなんか別の作品になったような感じがしてあまり慣れませんでした。最後のラブラブなのは良かったけど…うーん、チグハグな感じで違和感ありました。辛口になりましたが、面白かったです!
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