孤独な騎士は愛されない皇女に不滅の深愛を捧ぐ
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孤独な騎士は愛されない皇女に不滅の深愛を捧ぐ

真白燈/ウエハラ蜂

敵ヒーローがツボ

ネタバレ
2024年5月1日
このレビューはネタバレを含みます▼ 作者様の他作「お姉様の婚約者〜亅から好きになって購入です。本作はさすが大賞を獲っただけあって特にお話の流れがいいですね。先に幸せなやり直し、後に不幸な本来。どんな生き様でも変わらぬ2人の愛が当然お話の軸です。そんな本作に色どるのが敵ヒーロー。やり直しの生ではしつこく絡む婚約者になり損ねた王太子ですが、本来は夫。
彼の一人善がりで拗らせた思いこそが実は両方の生ともお話のベースになってます。複雑な心のひだを持つ彼に一番惹かれ、現実感がある気がします。最愛の人であるはずの婚約者がいつの間にか色々画策し、いつしか妻の座をあからさまに欲しがり、それでも妻にしなかったのは何故か。いつから王太子はヒロインを愛していたのか。凛として靡かないヒロインに手の届かない捻れた思いがよく描れています。
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