離婚したい死に戻り皇妃ですが、陛下が溺愛して離してくれません!
沖田弥子/木ノ下きの
このレビューはネタバレを含みます▼
何者かの陰謀により毒殺された前世を持つヒロインが、転生した今生で、前世の記憶を頼りに不運な運命を回避して行くストーリー。
前世では愛されることのなかったヒーローとの関係が、今生では溺愛される日々。
同じ過ちは起こさない様に慎重に構えながら、愛される喜びを素直に受け入れられない複雑なヒロインの心情が手に取る様に読み手に伝わってきた。
生死をかけた運命の分岐点をいかに回避していくのかハラハラしつつ、愛されているのに素直に受け止めきれない、前世の記憶を持つが故の障害をいかにどう乗り越えていくのかが今作の読みどころ。
唯一、今生でのヒーローは一途で愛情表現もわかりやすく豊かであるのでそこは安心できたし、国王としての貫禄も充分で魅力的なヒーローだった。
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