このレビューはネタバレを含みます▼
その声を聴くと、老若男女に好かれてしまう（時間制限あり）という奇病？？の持ち主、マンションの管理人須東と、聴覚に問題を抱えるイケメンホスト伊之瀬、孤独で訳アリの二人の運命的な出会い。うん、運命的で間違ってないと思います。それぞれの凹凸がピッタリとハマる、もう他にはいないだろう組み合わせ。お互いがお互いを生かす力…みたいな、自分にはちょっとホロッとするカップルです。
とあるマンションで、雇われ管理人と新規入居者として出会った、須東と伊之瀬。声を出すと聞いた相手が須藤を好きになってしまうので、喋れない設定で生きてきた須東にとって、須東の声が効かない唯一の人だった伊之瀬は、特別な「普通」の存在に。そこにある感情がなんであれ、須東にとって伊之瀬との時間はやっと手に入れた大切なものです。伊之瀬はチャラいホストとして須東の前に現れて、なんか、どう理解していいのか分かりにくい態度してるな〜と思えますが、段々と抱えてるものが見えてきます。それを知ってから読み返すと、あ〜、この時のこの顔はこの感情、って分かってまた面白い。「声の効き」に惑わされたり、押したり、引いたり、逃げたり、追いかけたり、押し倒すまで紆余曲折有りますが、二人はずっといい感じなので、楽しく読めました。須東×伊之瀬、とっても良いCPで、贅沢言うなら，もっとイチャイチャが欲しかった。ストーリーがしっかりしてたので、エッチは1回。その初エッチがね、もう。須東は男性経験ありなのかな？くらい余裕なリードで、ツンデレうぶな伊之瀬の可愛さが際立ってました。もっと見たかったな。
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