愛しい婚約者が悪女だなんて馬鹿げてる! ~全てのフラグは俺が折る~【単行本】
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愛しい婚約者が悪女だなんて馬鹿げてる! ~全てのフラグは俺が折る~【単行本】

群青こちか/田中麦茶

追記有り!フラグをへし折れ!レイナード!

ネタバレ
2024年5月4日
このレビューはネタバレを含みます▼ 非業の死を遂げ、転生したというか、死に戻り?
婚約破棄して、婚約者の義理の妹を選んだ直後、馬に蹴られて死んだレイナードは、それを夢だと信じ。夢の様にならない為にフラグを折って、折って、折りまくる!
婚約者を信じ抜くと決めたレイナードは、今度こそ愛しのリリアナと無事結婚出来るのか?!期待したい!
【追記】2巻。腹黒義妹ミレイアがしつこく立てる破滅フラグを先回りして折るレイナードは、遂に物語冒頭の婚約破棄のフラグに近付いて行く。それは、愛しのリリアナが夜毎娼館(しかも女風)で男を漁っているという醜聞だった!前世の俺はそんな馬鹿げた噂を信じたのか?!と驚愕する。真相を暴こうと奔走するレイナードは、そもそもの発端、ミレイアの母、後妻のジュリアの過去を(何故か)暴きに旅立つ。ところで、ミレイアは何故か現王太子妃の筆頭候補。公爵であるレイナードより家格が上になり、リリアナを見下せる筈なのに、レイナードに執着している。というのも王太子が平凡な顔の男なのが許せないらしい、というのも明らかに。単に人のもの欲しい病かと思いきや。王太子妃になれる器でも無いので、そちらの婚約破棄を是非とも願います!【追記】3巻。最後まで立派にフラグをへし折ったレイナードには拍手!なんだけどー!無いんだよ!断罪が!確かにレイナードの働きは素晴らしい。ミレイアの悪事をしっかり暴く。2巻の終わりで旅立ったレイナードはミレイアの母の悪事も詳らかにした。侯爵の後妻、ジュリアはおそらく逃亡奴隷。世話になった子爵家の当主を誘惑して子を孕み、それを侯爵家の当主の子だと偽って来た托卵女。物語の最後でジュリアは国家警備隊に引き渡す(らしい)が、ミレイアについては言及しない。王太子に婚約破棄されてザマァして頂きたいのに。しかも修道院送りでも無く、一念発起して寄宿学校へ行く。後日談として学園で何も反省せず結構楽しくやっていると描かれ、モヤァっとしました。
もちろん何憂う事なく、愛するリリアナと幸せな結婚をするレイナードには「良かったね!」ですし、リリアナの花嫁姿も麗しくて可愛いんですが。フルカラーならではの美しさにはホント溜め息。でも!でも!スカッとしたかったー!そこは勧善懲悪で頼みますよぉー。
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