このレビューはネタバレを含みます▼
攻めの過去の恋人の話が物語1/4あたりから誇張され出したので(周囲のキャラが過去の相手について発言したり攻めがオメガの体の仕組み等を分かってる行動だったり今までで一番みたいな主人公と他者との比較だったり)モテそうに見えて今まで相手がいないというどんでん返しへの布石かなと思ったんですが、そうじゃありませんでした。清いまま運命の相手を待てとまでは言わないけど、一途系溺愛設定ならここまで過去の恋人を色濃く書かないで欲しかったです。元恋人を出すのは物語に緩急をつけるためかもしれませんが、そのような描写はない方が読者はノンストレスなのではっていう設定が本書に限らずBLには多いと感じます。特にこの作品は元恋人描写がウェイトを占めていると思います。ということは作者さんが書きたかったところなのかな……元恋人本人も登場し、とても良い人なのですが尚更知りたくなかった。これは完全に私の趣味嗜好の問題だと思うので気にならない方なら平気なはず!ここのレビューを確認してから買えば良かったです。(余談ですが、冒頭数ページで主人公が振られることになる長年の思い人の皇太子CPの方が純愛っぽくて読みたくなりました。「主人公と皇太子:元恋人と攻め」は対比関係にあると思いますが個人的には主人公の母国の皇太子CPの方がプラトニックな感じがして好きそうです。)◆あくまで私が思う、ですが恋愛シーンとしての山場が初夜(全体の1/4あたり)だったため豪華な設定の割にその後はあっさり進んでしまった感があります。◆元恋人の登場などなどが気にならない方は逆におすすめ!ちょっと受けが女性らしすぎるけど懸命に生きようとしてるし攻めは溺愛です。あと舞台の国の綺麗な描写があって観光したくなりました。特に初夜の風景はどんなところなんだろうかと空想しました。