このレビューはネタバレを含みます▼
韓国の大学生のお話です。
両親から満足する愛情を注がれず育ったジウと、一方的に相手を満たそうとすることで愛情を感じるウンソンの「愛情に飢えた」2人のお話です。
両親の仲が良すぎることで構ってもらえず、寂しい幼少期を過ごしたジウは、一生をかけて自分だけを愛してくれる人を求めます。その反面、他人を素直に受け入れることが出来ずに、どこか一線を引いて日々を過ごしてしまいます。
その内面を見抜き「他人からの愛に飢えている人」が好きなウンソンは、随分自虐的に好意を伝えていきます。ジウは試すようにウンンンにモラハラを繰り返しますが、いよいよ大丈夫だと感じた時に「愛に満たされた人」になってしまうのです。
そうなるとウンソンは興味をなくし「やられたことをやり返す」逆モラハラ野郎になってしまい…
紆余曲折を経て、お互いの欠点を認め合い、愛し愛されることを知り、不格好ながらも一生を誓い合うところで物語は終わりです。
非常にのんびり進むのですが、そのもたもたがなんとも心を抉り、またゆっくり満たされていく感じが、とても好印象です。
激しいBL要素は一切ないですが、認め合ってからの暖かな毎日がジンとするいい作品だと思います。
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