半分あげる【単行本版(シーモア限定描き下ろし付)】
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半分あげる【単行本版(シーモア限定描き下ろし付)】

有馬嵐

今日もどこかで生きてくれてるというだけで

ネタバレ
2024年5月9日
このレビューはネタバレを含みます▼ 家出が見つかってしまうとこまで読んでたんですが、その後が怖くてしばらく読めてませんでした。
黒川くんの優しさを感じることができる白木くんでよかった。それだけ自分を連れ出してくれたことの衝撃というか存在の大きさというものがあったんでしょうが。家出中の黒川くんがなあ、最初は面倒見がいい子なんだという気持ちで見てたんですが、面倒見がいい範疇を超えてきたところらへんから割と不穏な未来しか想像できなくて怖かった。
2人が再会したのは10年後くらいなのかな?蓋をしていた罪悪感が吹き出してくるあの感じも怖くて飄々として見える白木くんが恐ろしくなってしまったほどです。その白木くんが強くてカッコ良くもあるのだけど。
ハピエンなんですが、少年時代がトラウマなのでまだ素直に2人の再会を喜んであげられない。めっちゃいい話なのに。ちょっと寝かしてまた読み直してみたいと思います。
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