手中に落としていいですか 番外編 ~彼の名が知られる前について~
くれの又秋
このレビューはネタバレを含みます▼
「手中に落として…」番外編 巳鹿島さんが新田さんと出会う前のお話。
巳鹿島さんの観察力がどれだけ凄いか、本編では出てこなかった現場での彼の絡みを知れて怖いなと、改めて思いました。
そしてそのまま本編を読み直し、新田さんよ…😌と。
父親に甘えられなかった新田さんの欲求がもう丸裸にされて、そこから物語が始まっていたのかと、ゾクっとしました。もしかしたらそれはもう、どんな風に抱かれたいのかまで丸裸にされていたのかなと… どんなに時間がかかろうが、手中に落としてと聞かなくても結末は変わらなかったんじゃ…?と(いや、それが巳鹿島さんの性格なんだろうか…)
現場の絡みと、初めて新田さんに触れた時の巳鹿島の触れ方は違っているように感じて、相手の欲求を満たしてる?と。
はぁ…自身がスカウトしてきた青年に、満たされない何かを分析、それを会話で満たし、そっと触れるその触れ方に、受けの喜びのスイッチを本人の意識外で入れてるのかな巳鹿島さん…💦
可愛がってね…と、もっと、と呟く男優に、初めての現場でも、男の子のおもちゃの片付け方を見させてもらった様な巳鹿島さんの抱き方。細い瞳が見つめるその理由に確認作業的な彼の性的なものを感じて、また腐に落ちて良かったなぁと。本当に😩
本編で新田さんに、あいつ結構執着…と言った言葉にうんうん、腑に落ちました。 そんな彼が新田さんを想ってトイレで…の本編に、これが彼の恋愛の仕方で、もしかしたら初めての恋なのかなとも感じて、さらに深まった番外編でした。
ありがとう…作者様。改めて巳鹿島というキャラに魅了されました。
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