後宮妃は龍神の生贄花嫁 五神山物語
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後宮妃は龍神の生贄花嫁 五神山物語

唐澤和希/宵マチ

龍神のくせに悲劇のヒーローぶっていて弱い

ネタバレ
2024年5月15日
このレビューはネタバレを含みます▼ どんな理由があれ、結果的にヒーローがやったことは、
側にいたいと懇願する身籠ったヒロイン妻を見捨てただけよね。その後のフォローもしないし。
力はあるのに、結局、毒姉からも皇帝からも守れなかったポンコツヒーローにはガッカリ。
自分が捨てたヒロイン妻が龍の子を身籠って苦労して育てているのに、最後まで悲劇のヒーローぶって動かない龍神様にはイライラした。幼稚すぎる。
せめて、あっさり妻を手放してしまった過ちに気づき、自分から必死に妻子を探して出して赦しをこうくらいの勢いで妻子の前に現れる展開なら許せたのに違った。
龍神ヒーローはヒロイン妻が別の男と結婚したと勘違いしたことで勝手に拗ねて空で暴れてたら、
捨てた妻と子を"偶然"見つけて、なんの苦労も失うものもなく、そのままゲットだもん。笑
毒姉にさんざん虐げられた挙句、愛した夫には捨てられ、それでも苦労して子を生んで育て、自身も成長し強くなったヒロインに比べ、
肝心のヒーローがポンコツだからクライマックスも盛り上がらず締まらない、読後感もスッキリしないハピエンだったわ。
唯一、スッキリしたのは強くなったヒロインが牢に入った毒姉にいっさい同情せず、罪状通りの制裁を望んだことかな。よき。
お値段のわりに盛り上がりに欠け内容は薄かった。
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