このレビューはネタバレを含みます▼
中学の頃の、甘酸っぱくて痛すぎる思い出を秘めたまま、その相手が上司になって再会した、ゲイの遙。眠れなくなると、一度限りの相手を友人に紹介してもらって、なんとか寝る。そんなことを繰り返していたある時、強引な相手から助けてくれたのが、上司の一色。遥の事情を知ると、一色は遙の不眠に付き合ってくれます。ノンケなので、普通の不眠対策をしながら一緒に眠る。そして一線は超えない。でも、遥の夢の中では、一色そっくりの、BL版恋愛SGの推しキャラトーマ様に、ルカ(遙)は溺愛されています。現実と夢を行ったり来たり、境界線もあやふやになりながら、遙は一貫して一色の顔が好き、一色は遙の魔性に惑わされる。最初、流行りの異世界系かと思いましたが、そういう事ではなかったです。ファンタジーな溺愛と、昔のトラウマと再会と、怪しげなタロット占いに、ゲイに落ちていく男前なノンケと、ビッ◯な可愛い魔性。なんだかいろいろてんこ盛りなんですが、1冊にスッキリ綺麗にまとまって、過不足なく、ハッピーを迎えています。これは熊猫先生の力量のなせる技。その上、修正無し?ってほどの甘さ。受けがビッ◯、無理矢理っぽい(本人も流され要素あり)のが、絶対NGで無ければ楽しめると思います。本来は、NGなんですけどね、熊猫先生なので耐えれたというか、一色(トーマ)のイケメン度が勝って良かったです。
「MILK TEA」がとっても気に入っていて、いろいろ読みたいと思っている作家さんです。最初は微妙かなと思っていた熊猫先生調の絵も今は大好きです。一色のイケメン具合にやられました。