ディア・マイ・ヴァンパイア
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ディア・マイ・ヴァンパイア

渡辺馨

薄いのが

ネタバレ
2024年5月18日
このレビューはネタバレを含みます▼ 残念です。ページ数ではなく、キャラそのものとか、ストーリー自体が薄いんです。面白いテーマで絵も綺麗で展開は良いんですけど、情報量が少なすぎて全体的にふわっふわしてて現実味がない。ファンタジーだからという理由では足りないくらい足りない。おばあちゃんと2人暮らしだったのか親はいたけど仕事で家にいなかったとかなのかどうやらお化け的なものへの興味が強いようだけどなぜそうなったかとか、千世のことだけでも掴みきれないし総一郎だって吸血鬼にされて100年どう生きてきたかが何も描かれてないからおそらく辛かっただろうにそれが全く伝わってこないしあの女吸血鬼はどうしてるのかとか頭を冷やすと言って繰り出した店に千世はどうやって目星をつけて探しにきたのかも不明。キャラの掘り下げ、ストーリーの練り、それらを描写してくれる表現をもっとしてくれてたらすごく面白くて好きな作品になったと思う。あと生きる長さについても軽ーく生まれ変わったらまた拾ってやるとか、そういうんじゃなくて…吸血鬼って時点でどうするの?相手も吸血鬼にして2人で永遠に生きるの?でもそれ悩むところだよね、って期待するのにそんな切なさが一切なくて。お前が死んだら俺退屈で死ぬとまでいう相手に生まれ変わるまで1人で生きろと???いやなんかこれ書いてたらだんだんむかついてきちゃった。けっこう酷いじゃん。軽い感じの吸血鬼モノが描きたかったのかな。えっちにもほとんどエロスは感じない。綺麗だけど。
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