執事と番犬
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執事と番犬

慧子様がめちゃくそ可愛いキューピッド

2024年5月22日
旧華族の流れを汲む詩仙院家当主の息女である慧子が誘拐され、慧子を助けるときに怪我を負った五十嵐は静養のため、詩仙院家に滞在することになる。

慧子の執事である天見に好意を抱く五十嵐の様子を察した慧子が大きな瞳をキラッキラと輝かせ、嬉しそうにわなわなする姿が可愛く、両親と離れて暮らす寂しさを笑顔の裏に隠すところが本当に健気。

未婚の母を幼いころに亡くした五十嵐は荒んだ生活をしていたけれど、根っこの部分は真っ当で優しい男だから、鈍感でクソ真面目な天見と色々と察しのよい慧子とのやり取りが面白い。


五十嵐の出自や天見と現当主との関係性が見えてくるとハラハラする展開が待っていそうでドキドキした。でも、この作品の優しい世界観を壊すようなことにはならずひと安心。

慧子愛が炸裂したイケメン執事たちに守られた慧子がどんな女性に成長し、どんな恋をするのか、その相手を見たときの天見と五十嵐の反応も見てみたいなとオマケを読みながら思った。


五十嵐が執事として様々な教育を受けることになったとき、護身術を教える要人警護の先生が『スタンバイ・キス』の潤葉だったらいいなぁとこっそり妄想。
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