傷心公爵令嬢レイラの逃避行
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傷心公爵令嬢レイラの逃避行

あるてぃ/染井由乃/鈴ノ助

後味が良いとは思えない

ネタバレ
2024年5月22日
このレビューはネタバレを含みます▼ 4巻で巻数的には読みやすかったですが、途中見ていられないような展開が多かったので、もう少し短くても良かったです…。
特に殿下とのやり取りはトラウマモノで、もう少し描写省いてくれてもよかったのではと。
なんなら殿下の印象が強すぎて、リーンハルトの活躍が薄れていたように感じます。

主人公のレイラはいい子でしたが、その他の登場人物にあまり魅力を感じることができませんでした。
リーンハルトも最初から溺愛してきた為、恋になるまでのトキメキとか味わえませんでしたし
気付いたら当たり前のようにレイラもリーンハルトに恋してる描写に速攻なっていたため、読者的には感情移入する隙がないまま物語が進行していった印象でした。

途中で読むのやめた方も多いのではないでしょうか。
私はイッキ読みしようと買ってしまっていた為、全巻読みましたが…。

2巻からはもうずっと殿下に歪んだ愛をぶつけられてただけでしたし。
R18じゃないから、首しめられたりとかばっかでしたが、逆に不自然…。
ここまで歪んでたらとっくに手を出してると思います…。

こういうファンタジー的な作品でここまで主要人物が歪んでるのは珍しいと思います。
メリバとか好きな私ですが、この王子は歪みすぎで全然萌えなかったです。
全部自分が招いた結果なのに、愛してもらえない怒りをただ相手にぶつけているようで胸糞悪かったです。
なんなら愛されていたというのに。
愛されてた事実を知って泣いて後悔でもする可愛さが残ってるかと思いきや、全然そんなことなかった…。
妹もひどすぎたし、もうリーンハルトに全員殺してもらえばよかったのに…と思ってしまう。
ラスト見た感じでも、こんな男が王太子って、この国絶対大丈夫じゃねぇよな??
政務とかできてんのか…?と気になりました。

終盤のレイラは明らか死んでるとしか思えませんが、ハピエンのためにあっさり治してて複雑でした。
ならアメリアの時も治せたのでは…と思ってしまう。
なんなら3回目の生まれ変わりして、ずっと待ってたリーンハルトと再会ENDでもよかった気がする。

魔法が使えるわりにここぞという時に全然助けてくれず
主人公明らかに血を流しすぎで後遺症が心配です。
呪いが解けた後レイラに先立たれたら、リーンハルトは1人でおじいちゃんになっていくのかな…
例えば魔法で王子をぶっ飛ばすとか、もう少しスッキリさせてほしかった。
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