この世は戦う価値がある
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この世は戦う価値がある

こだまはつみ

レビューが思ったより悪いんだね

ネタバレ
2024年5月22日
このレビューはネタバレを含みます▼ 死にたくなるほどのブラック企業とクソ彼氏でヤケクソで死のうとしたんじゃなくて、弟を守れなかった自分を罰するように生きてきて、自分で選んでクソどもの中で生活して生きてきたけど、そこまでしなくて良くない?そろそろやめても良いかなって思って、前向きな気持ちで死を選ぼうと思ったんでしょ?
でも、自分の身体のパーツにはきちんと価値があった。
じゃあ今までの生き方って何だったんだろう?その疑問を解決させたくて、とりあえず決算しようって話だよね?
だから、精算じゃなくて、決算なんでしょう。
今までの自分の価値観が間違ってたと感じて、だから少なくとも自分が本当に正しいと思える価値観は何だったはずなのか?を探して決算してる。
社会の厳しさとかお門違いだし、開き直りとかじゃないと思う。
きりちゃんはもっと粛々とやってるんだよ。なのにそれに介入しようとする人が出てきたり、決算しようとしてた事が思ってた物と違ったり、軌道修正が必要になったり。その辺がきちんと語られるのは2巻になってからだからわからないのかもしれないけど、読むなら読み進めたほうがいいと思う。
開き直り方が非現実的って人がいるけど、開き直りじゃなくて、現実私がこう言う負のループ思考から抜けた事があるから。会社じゃなくてクソ男に対してだけどね。
十分あり得ると思う。
ゆかちゃんの配達先のおばさんに言われる「お母さんの分も頑張らなきゃね」嫌なのわかるわぁ。
うちも、母が亡くなってから、伯母が「あなただけが頼りなんだからね。」「お父さんを支えてあげてね」「あなたががんばらないといけないんだからね」ってすげぇーーーーー嫌だもん。
気遣ってるふりして気持ちよくなってる奴は無自覚なんだろうな。
逆に、その配達先のおばさんみたいなことしてる人とか、会社の「そんなんじゃ野垂れ死ぬわよ」おばさんみたいな人には、つまらないお話に思えるかもね。
この先どう決算を進めていくのか楽しみだよ。
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