このレビューはネタバレを含みます▼
この年代のBLで、この年代ならではの葛藤や悩みがここまで描かれた作品は初めてで、しばらく余韻から抜け出せませんでした。長く生きてきたからこそ形成されてきた人格や生き方、過去があるからこその深みが滲み出てて、もう素晴らしいです!かといって重すぎることはなく、ミドルエイジのイケオジ2人が初々しくテレテレしながらゆっくりと関係を深めていく様をニヤニヤしながら眺めることができました。2人の考え方が本当に正反対で、だからこそのすれ違いで焦れ焦れでしたが、井田が弱さをさらけ出して、それを駆が受け止めるまでの過程が愛おしすぎました。タイトルも、「やさしく『愛されたい』」ではなく『愛したい』というところにこの作品の根本がギュッと詰まってる気がします。はとこ先生の他作品のような、若くて瑞々しい作品も大好きですが、この作品もすっっごく良かったです。最初、レビューの評価が星5って何事!?て思ったけど納得です!!あぁ、もうはとこ先生の次の作品が読みたくなっちゃいました・・・。新作、心よりお待ちしてます。