最高の吸血鬼純愛ロマンス

相手の1番の幸せを願う愛と、自分が好きな人のそばで好きでいたいというエゴイストな愛のせめぎ合いが堪らない。
美しく優しい緋佐人に諦めを持ちつつ健気に想いを寄せる朱里がまた可愛くて…。
運命って一目惚れな人もいれば、共に過ごすうちに生まれるものもあるよなあと考えさせられた。

上下巻別のカップルの話ですが、吸血鬼の心臓を食べた運命の人が亡くなれば共に砂になることができる、という吸血鬼の第二の心臓をテーマにするのにぴったりな激重感情と執着が恋になっていて素晴らしい。

私が見た時点で評価4.3だったんですが5近くでもおかしくない完成度の高さ。多分この評価の低さは上下巻販売されているものの上巻と下巻で全く違うカップルの話になっているせいかなと(上巻のカップルは下巻に1ページしか出てこない)

私は上下巻両方のカップルが刺さりましたが、スピンオフとして売った方が良かったかな？
とにかく作品自体は絵も綺麗で、キャラクターも魅力的で、ストーリーも美しく奥深くて素敵でした。