長くも短き恋の話
」のレビュー

長くも短き恋の話

市川けい

短編映画のようなショートストーリー集

2024年5月25日
好きな作者さんの新作だったので、ショートストーリー集と承知の上で購入。

家が隣同士でニコイチな幼馴染みの一颯と吉平のなんてことのない日常が変わっていく様子や、親愛が恋愛に変わっていく姿、自覚したことで戸惑ったり躊躇ったり、わずか数ページの中に様々な想いが詰め込まれ、読後は短編映画を観終わったような余韻を味わえた。

通常の長編とは趣が違うから、ほんの少し物足りない気持ちはあるけれど、3年に渡って描かれたからこそ1冊に纏まることができたのだろうなと思うと、作者さんと出版社さんに感謝。
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