記憶を失くした彼女の手紙 消えてしまった完璧な令嬢と、王子の遅すぎた後悔の話
甘糖むい/花守
このレビューはネタバレを含みます▼
馬鹿な王太子が聡明な婚約者を諌め頭の悪い腹黒馬鹿下級令嬢と恋人になりアッサリ婚約者を切り捨てる話は良く有る話ですが、タイトルが馬鹿王子目線のようで読み進めたら手紙を買いて送ったヒロインの心情や数年のち元王子からのヒロインに対しての手紙を読んでいたら両方共涙が溢れてしまいました。
一途にヒロインは子供の頃に婚約者になった王子に恋して高貴貴族令嬢だけど懸命に将来の王妃としての役割を学んでいたのに仕打ちがあまりに酷く身体も心も弱り見かねた父親が魔女に来てもらい視力や髪の毛長いのを取り又記憶もいっさい無くし平民として行き本人希望だったのだけど、方や馬鹿な王子は恋人と結婚する為の王族の試練で出会う筈ではなかったヒロインと出会い気づいてしまった事や過去の後悔や嫉妬も有りヒロインが別の人生で出会った王子の従兄弟に貰った萎れてしまった花を嫉妬から取り上げ燃やしてしまう子供じみた行い昔と性格は変わらないのだなぁと怒りましたが、後々後悔しまくりヒロインに謝り今の心情を語り結局はヒロインの記憶や視力も戻りましたが、魔法が溶けて別の人生で出会ったヒーローと結婚する事になりそれは良かったです。
後悔先に立たずと言われるぐらいに最初から向き合っていたら馬鹿な行動は起こさなかったでしょう。
結婚式で実父との再会は優しさと涙が又溢れてお父さんも安心したと思われます。
元王子は優秀だったのでヒロインと良い夫婦になれていたら幸せだったのに生涯ヒロインを想い独身を貫く話になりますね。
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