このレビューはネタバレを含みます▼
何となくセールを見ていて、作品情報に殺せない殺し屋と書いてあり、普段なら間違いなくスルーするのですが、何故か気になってレビューを見てみたら高評価だったので、立ち読みをポチっと、、で、読み始めてみたら、まず絵に引き込まれました。初めての作者様だったのですが、あの目力!凄い!!どれだけ眠れてないのかと思う位の千夏の目の下の隈、前半の佳澄を見る疑いのある目から後半の愛しくて仕方ないという優しい目、言葉がなくてもそれだけで十分思いが伝わってきます。佳澄のあの切ない目とあどけない表情が、もう本当に可愛くて愛しくて、、あんな子が隣にいたら千夏でなくても守りたくなりますよね。老舗旅館の長男として産まれたけど、目が不自由ということで親や弟君に申し訳ないと肩身の狭い思いで過ごしてきた佳澄。父親が殺し屋で、母と兄を失い、兄が自分のせいで亡くなったと、自分をずっと責めて生きてきた千夏。そんな二人が出会って、段々と惹かれあって行く様子が、とても丁寧に描かれています。物語の中で、佳澄が雨は色んな音がして賑やかだから好きと言っている場面があって、、なる程なぁ、そういう捉え方もあるんだな~、素敵だな~と思いました。手にのった蛙と、嬉しそうな佳澄が可愛いかった~!本当に、久々に神と思える作品に出会えて感謝です!作者様、ありがとうございます!!まだ読んでない方、是非、お手に取って見て下さいませ!