このレビューはネタバレを含みます▼
無骨だけど優しい家具職人×柔和すぎて人を勘違いさせやすい革職人のストーリー。表題作のみ、269ページ。余計な当て馬なく、出会いからたっぷりと大人の恋を堪能できました。天然タラシな革職人のセイは他人との距離が近すぎて家具職人の蘇芳をヤキモキさせるけど、すれ違いながらもきちんとお互い向き合って、言葉にすることで心が通じ合っていく描写が非常に丁寧に描かれていました。満足度がハンパなかったです。いつも蘇芳の方が奔放なセイに心を乱されてたのに、逆にセイが蘇芳に嫉妬するようになる展開には悶えてしまいました。王道の良さですね。スピンオフ作品なのは知らずに読みましたが、全く問題ありません。職人同士の恋なので、それぞれが信念を持って仕事に打ち込んでいて非常に好感が持てました。コラボ作品を生み出せるところも職人カプの良さ。読んでいて多幸感に包まれるような肉厚な作品でした。えちもすっごく濃厚です。蘇芳もセイも美形で色気があって性に前向きで、先生の作画力も抜群なので「そういう意味」でも読み応えありました。
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